他人に対する悪口や陰口は聞いていても気持ちのいいものではありません。
また、そういったことばかりしている人は必ず自分の首を絞めることになります。
自分がそうなりそうになった時、その癖を直せるように、しないようにする簡単な訓練があります。
他人の批判が癖になってしまうと、なかなか抜け出せなくなってしまいます。
それは、嫉妬や妬み、僻み、恨みといった感情からくるものですが、それを口に出してしまうのは自分の弱さからくるものです。
そういった自分が嫌で悩む人もいるのではないでしょうか。
それを克服するために、簡単な訓練を紹介します。
まずは全て吐き出してみる
他人へは必ず何かを感じます。
嫌なことがあれば、誰でも怒りや憎しみの感情が芽生えます。
ですが、それを表に出してしまえば全てが崩れ去って、大事なものまで失うことだってあります。
そうなってしまう前に、必ず時間をおいて冷静になって考えてみて下さい。
大事なことは、我慢するのではなくその感情に素直になってみること。
ただ、それを他人へぶつけてはいけません。
嫌な気持ちを誰かとシェアしようと思うことは傲慢です。
家に帰って、寝る前に思い出してみて下さい。
あなたはその人に対してどのようなことを思いましたか?
どんな気持ちになりましたか?
どうしてほしい、どうなってほしいと願っていますか?
それらをそのままストレートな言葉で紙に書き出してみて下さい。
どんなことでも構いませんので、汚い言葉も使ってでも表現してみて下さい。
もう何も出てこないと思うところまで出しみて下さい。
ここまでやってみるだけでもかなり気持ちが楽になるはずです。
まずはやってみること。
嫌な感情を文字にして全てをぶつけてみることです。
書いたことを読んでみる
次に、自分の書いた感情をもう一度読み返してみて下さい。
何度も何度も読んでみて下さい。
そうしているうちに、改めて気づくことが沢山出てきます。
書いてからすぐにでもいいですし、数時間、数日経ってからでもいいでしょう。
ですが、紙に書いた内容や実践していることは絶対に誰にも言わないで下さい。
そっと自分の胸の中にしまっておいて、考えてみることです。
読んでみると、客観的に見ることができて、自分の勘違いだったり、自分の間違いだと気づくことがほとんどのはず。
それがわかったら、その横にでも結論を付け足して書いてみましょう。
その答えが、互いに良好な着地点であるよう意識し、その結論が出たらそこで終わりとして下さい。
そうやってひとつひとつを解決していき、解決できたら消すなり横線を引くなりするといいでしょう。
どうしても許せないことはどうする?
沢山の愚痴を書いて、ひとつずつ解決していったとしても、どうしても腑に落ちない、許せない、理解できない、納得できないということがあると思います。
いつまでも紙から消すことができないその気持ち。
それはいつまでもあなたの胸の中に留まり続けることを意味します。
心に棘が刺さった状態であり、その間はその人と接触しないほうがいいでしょう。
また、その状態のままだと、周囲の人との接し方にも悪影響が出て、傷つけてしまうこともあります。
どうしても消せないことが、本当はとても重要なことで、それを消すことが最終目標。
だったらその消せないこととどう向き合えばいいのでしょうか?
その言葉を見て、やってみてほしいことがあります。
そのままその文章を読んでみて下さい。
今あなたの中で相手の顔が浮かび、そこへ向けて言っていたはずです。
ですが、その言葉を一言一句変えずに、自分自身に言ってみて下さい。
自分が相手から言われていると想像して下さい。
何か見えてきませんか?
あなたが思っていたことが、本当に正しかったでしょうか?
あなたがしてきたことは本当に間違っていなかったのでしょうか?
必ず答えはあなたの中にあるはずです。
そこから逃げないで下さい。
あなたは答えを知っているはずです。
それでも許せないことはどうするの?
何をどのように考えても、その人を許すことができず、どうしようもないことだってあります。
それはもう仕方のないこと。
その人はただあなたを傷つけるだけの存在としているだけで、いわゆる天災のようなものです。
天災からはただ自分の身を守り、逃げるしか手段はありません。
どうやっても救えるようなことでないのであれば、もうその人との関係は諦めて下さい。
それが最善策と言えるものです。
悪口・陰口を言わなくなる
気づきましたかね?
この訓練は、他人の悪口・陰口を言わなくするための訓練なのに、いつの間にか自分の反省ばかり。
つまりそういうことです。
あなたが他人を批判することは、あなた自身の欠点を人前で話しているのです。
悪口・陰口は恥をさらしているだけです。
他人へ言うことは必ず自分のことです。
言った言葉は返ってきます。
してきたことも返ってきます。
他人への攻撃は、最終的には自虐行為です。
悪口・陰口を本当に言わなくするたったひとつの方法は、自分のことを言っているのだと思うこと。
口をふさいで、目を背けて我慢することではありません。
その感情ときちんと向き合い、どうしてそのようなことを思うのかに気づくこと。
他人へ発する言葉は自分へ発していると思えば言えないはずです。
つまり、陰口・悪口を言わなくするというよりは、言えなくなるというのが正しいのです。
あなたはまだそれでも言いますか?
自分の恥をさらしますか?
頑張って下さい。
感情に流されないで下さい。
原因はあなたの中にあります。
他人へ与えたものは自分へ与えるものになります。
認めたほしければ認めてあげて下さい。
言ってほしくなければ言わないで下さい。
してほしくなければしないで下さい。
愛されたければ愛してあげて下さい。
自分への愛があるのなら、悪口・陰口を言うはずがないのです。
これ以上自分から傷つくのはやめて下さい。
これからはきちんと自分を愛してあげて下さいね。